東京に着いたら、山手線の広告を見てハタと思い立ち、
シンポジウムのあとで大急ぎで東京都美術館へ向かいました。
今、マウリッツハイス美術館展という特別展示をやっていて、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が来日してるってんですから、行かないわけにゃいきません。
マウリッツハイス美術館というのはオランダのハーグにあって、 17世紀のオランダ絵画の傑作が収蔵されています。
このたび拡張工事のためにコレクションと館員が一時的に立ち退くのに合わせて、そのコレクションの名品48点を日本に持ってきて展覧会をしてくれることになったそうです。
繊細で洗練された写実的な絵が多く、特に僕はサロモン・ファン・ライスダールの「帆船に浮かぶ湖」とピーテル・クラースゾーンの「ヴァニタスの静物」に、ハッとするものを感じました。
そして、お目当ての「真珠の耳飾の少女」!美術館全体としてはほどほどの混み具合だったのに、この絵の前だけ長蛇の列が!
美術館員のひとが「2列で詰めてお進みくださーい」とぎゅうぎゅう押し込まれてなんか名画鑑賞の気分が台無しになりました。ちょっとずつ先に行こうとするおばちゃんやだらだら進まないヤングカップルにイラついたけど、なんかベルトコンベアに乗せられたみたいで興ざめでした。とほほ。
絵はすばらしかったですよ。ゆっくり見たかったけど、しょうがないですね。
このあと、大飯原発のデモやってるのかと思って、首相官邸前に行ってみたら誰もいなくて、唯一座り込みしてる若者を警官たちが囲んでなんか恐かったので、すごすご草津に帰ってきました。 デモで盛り上がってたのは前日だったみたいですね。
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