いつのまにかブログを更新せず5か月もたってしまった・・・
さて、マイクロスコープを用いた精密根管治療に挑んでいる毎日ですが、今日は新たな器具を使ってみました。
その名も”XPエンドフィニッシャ”です。
この写真を見たらわかる通り、
曲がってます!!
だからモーターで回転させると、こんな風になります。↓
複雑な断面形状の根管の中でこれが回ると、隅々までこのXPエンドフィニッシャがしなって当たり、壁面が清掃できるというわけです。
とくにイスムスやフィンのある根管や樋状根の清掃には威力を発揮すると思われます。
これは形状記憶合金が使われており、20度の室温ではまっすぐにでき、35度の根管内では曲がっている元の形状に戻ると言われているのですが・・・
9月末の現在の室温では、最初から曲がってます。曲がってますとも(涙)
根管に入れにくいったらありゃしない。
まあでも一度入れてしまえばこっちのもので、なかなかいい手ごたえで仕事をしてくれます。
今日は下顎6番近心根の根尖側1/3のイスムスにつまったガッタパーチャ除去のためにこれを使用しました。この部分は湾曲よりさきのところなのでマイクロスコープを使用しても直接見ることはできないのです。
このXPエンドフィニッシャ、1本ウン千円もするのに、「単回使用に限る」とのこと。保険診療の根管治療には使えません。もちろん今回の根管治療は自費診療です。